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参加者(敬称略):
明日
桑島
赤城
アオイ
ありがとうございました。
「「「おっ誕生日オメデトウ~!!!」」」
「んな……ッ!!」
自宅のドアを開けた瞬間、桑島は固まった。
無表情でいつも以上の迫力で、イキナリ明日が提出期限はまだ先の筈の報告書を押し付けてきたのは終業時間直前の、遂3時間前の事。
確かに溜め込んでいた桑島も悪いが、何もこんな日に。
頭を掻き毟りながら、何とか苦手なデスクワークを仕上げ、今日は厄日だなとボヤキながら1人寂しくねぐらに帰宅した所、突如クラッカーを鳴らされ出迎えられたから驚いた。
並ぶ顔はとっくに帰った筈の明日と、おでん仲間の赤城、そしてこの間病床時に看病と称して特攻かましてきたアオイだった。
不法侵入だろ、その前にどうやって……と慌て、閃いた答えに頭を抱える。
「アオイ、お前合鍵……!」
「へへ~、この前のおじさん風邪引いた時にちょーっと借りちゃいました!」
笑顔で言い直られてしまっては、返す言葉もない。
「ホラホラ、桑島よ。遠慮せず入った入った!」
「あ、ハイ、お邪魔しまーす……って、ここは元々俺ん家だぁーっ!!」
「桑島さん、近所迷惑です。夜に大声は止めて下さい」
「明日お前なー、誰の所為でこんな時間になったと思ってんだー? だぁーもーっ」
ガックリ項垂れながらも、明日に促され、アオイに袖を引かれ、赤城に背を押され、入ったのはさほど広くもない桑島宅の居間、兼食堂、兼寝室。その部屋は、普段の桑島の生活からは考えられない程、甘ったるい匂いで満ちていた。
「これはー……」
ケーキである。多分。
豪快に傾いたスポンジに、山のように塗りたくられた生クリーム。ところどころ覗いているのは多分、イチゴだとかオレンジだとか、その辺の果物…だったものだろう。
チラリと視線を走らせる背後の台所は、一瞬見ただけでそれは凄い惨状になっていた。
突き刺さったプレートには、『はっぴぃばーすでぃ』の文字。
恐らくは制作主である明日の少しだけ得意げな顔に、何だかこっちが照れくさくなってくる。
「はいはいはーい桑島のおじさん、座って座ってー」
「ローソク、何本だ? 適当でいいか、がっはっはっはっ」
「赤城さんよ、ちょ、それ仏壇用のヤツ!?」
「ハイ、桑島さん、こっち向いて」
「ぐへっ! んあ、ネクタイ? つーか首今すげぇ音したぞ、コラッ!?」
弄り弄り倒され、既に誕生会が始まる前からメチャクチャな有様だ。
桑島の周りを囲むのは、それはもう個性的なプレゼントの数々。でも。
――まぁ、こんな誕生日も。うん悪くねぇよ、なぁ?
満更でもない顔で、桑島は笑ったのだった。
(SS:トナカイ)
誕生日ピン、ありがとうございました!
クワシマンが、めちゃくちゃチヤホヤされとるー!
しかも、美化554%くらいされとります!
こんなクワシマンなら、きっとモテ気到来な気がします
ありがとうございました!
メイヒも、超美人さんに描いて下さり有り難うございます
うへへ、企画の波に乗れて良かったです。本当に有り難うございましたぁ(ぺこぺこ)